患者さんが少しでもラクに暮らすには

リウマチは関節だけでなく、全身に症状が現れることもあり、身体全体を消耗する病気といっても過言ではありません。そんな、リウマチを患っている患者さんは、日々どのようなことに気を付ける必要があるのでしょうか。
まず、大前提として大切なことは、身体全体をゆっくり休めることです。
睡眠をたっぷりとり、疲れを感じたら無理をせず横になるなどして積極的に身体を休めましょう。安静に過ごすことがとても大切です。このことを前提として、より具体的に説明します。

意外かもしれませんが、リウマチ患者さんには、その人に合った運動量を取り入れることが大切と言われています。「安静に過ごすこと」はとても大事ですが、絶対に動かしてはいけないということはありません。
例えば、全く運動を取り入れない生活をしていると、筋肉の力が落ち、関節が硬くなってしまうことが考えられます。結果として、症状が辛く感じられることもあるため、適度な運動は、筋力や関節の可動域を維持するためにも大切です。
治療薬で病気をうまく調整することができ、症状が落ち着いてくれば、ストレッチや適度な運動を勧められるでしょう。身体の状態は日々変化するため、自分の身体と主治医とよく相談しながら、無理の無い範囲で行うことが大切です。

また、関節を冷やさないことも重要です。冷えると痛みが強くなったり、動かしづらくなったりします。冬は自然と温めることが多いですが、夏も注意が必要です。冷房によって思わぬ所で冷えてしまうこともあるため、日ごろからカーディガンや膝掛けなどを携帯し、冷え対策を心がけましょう。