全身病のリウマチを発症させるメカニズムとは

関節の病気と思われがちな関節リウマチですが、実は全身病だという事をご存じでしょうか。

関節リウマチを引き起こすメカニズムとして、自身の免疫機能の異常が挙げられます。原因すべてがはっきりと明らかにされているわけではありませんが、本来、外部から侵入してきたウイルスや細菌を攻撃し、身体を守る働きを担う免疫機能に何らかの異常が発生し、自分自身の細胞組織や身体の一部を自分のものではないと誤って認識してしまうことで、自身を攻撃するための抗体を作り、もともと関節の内部に存在している滑膜という組織を異常に増殖させ、関節の炎症を引き起こします。

さらに慢性的に炎症が続く事や、炎症の進行によって軟骨や骨までも破壊されていく事で、関節の機能が著しく損なわれていきます。そのまま放っておくと関節の変形を引き起こしたり、元の状態に戻る事が難しいといわれる障害に繋がります。

初期症状として、朝目覚めてすぐの手足のこわばり、動かしにくさなどが挙げられ、初期の段階では起きて30分程で症状が緩和されます。ほかにも症状は関節の痛みはもちろん、貧血症状や倦怠感、だるさや疲労感、さらには37℃台の微熱が続く、食欲不振、体重の減少という全身症状も見られ、関節の炎症が肺や血管に広がってしまうケースもあります。

比較的気づきやすい症状のひとつである関節の腫れは左右対称に発生することが多く、腫れている部分がやわらかくぶよぶよとしていることが特徴です。放っておくと日常生活に支障をきたしはじめ、元に戻すこと難しくなってしまいますので関節に痛みや違和感を覚えた時は早めに専門医の診察を受けるようにしましょう。